ご依頼時の状況【重度の憑依体質】-茨城県20代男性
当時、相談者は20歳であり、茨城県の実家に両親と住んでいた。
数年前より欝傾向が強く、引きこもりの状態が続いていた。しかし、1年位前から急に老人の口調になったり、女性の口調になったりする現象が起こる様になった。
老人口調の際はグニョグニョと体を動かし床をのたうち回ったり、女性口調の場合は首をグルグルと動かしたりするのであった。本人の意識はある程度は保たれているものの、その動きを止めようとしても全く止まらない状況であった。
その光景を目の当たりにした両親は「これは何かがおかしい」と思い、知り合いに相談し様々なお寺・神社・霊能者の元を訪ね、数々のお祓い等を行った。しかし、状況は全く改善する事は無かった。
最終的にインターネット検索により当方の存在を知り、この状況を打破するべく霊視鑑定を依頼するに至った。
霊視鑑定結果【重度の憑依体質】-茨城県20代男性
霊視鑑定を行った結果、相談者は重度の憑依体質であり、既に数体の霊体に憑依されている事が判明した。
中に入っている憑依霊は常に7~8体であり、メインの2体以外は時間経過とともに入れ替わっている状況であった。
メインの2体であるが、1体目は女性の霊であり、約300年前に首を切られて殺害されていた。過去には家族に罪人が出ると一族全員が処刑されていた時代があり、身内に罪を犯した人間がいたため、本人に罪は無いのだが首を切られて処刑されていた。非常に強い念を持っており、当時処刑に関わった者たちに対して強い恨みを持ち続けていた。鑑定時に視えた外観であるが、首に切り傷があり、そこから血を大量に滲ませているという凄まじい姿であった。女性の人格となった際に首をグルグルと回していたのは、この霊体が影響を与えていたのである。
2体目は初老男性の霊であった。生前は武士であり、背中に深い切り傷を負ったため絶命していた。武士たるものは相手に背を向けてはならないとは言われてはいるが、誰か(家族と思われる)を守る為に背を向けた際に切られていた。その後、守るべき者も殺害されており、こちらも凄まじい念を持っていた。老人口調になり床をのたうち回っていた際に表に出ていたのはこの霊体であった。死後は切られた時の痛みがそのまま残っている状態で彷徨い続けており、憑依した際その痛みの為に床をのたうち回っていたのである。
他の憑依している霊体は入れ替わり立ち代りだったが、メインの2体に対して遠慮して入っていた。それ故、あまり影響はなく、表に出る様な事はなかった。
この2体の霊体であるが、自分の思いを誰かに分かってもらいたい、この苦しみをなんとかして欲しいという気持ちで憑依していた。自分の存在をわかってもらいたかったのである。そういう気持ちをもった霊体であったので、当方へ問題なく来れた部分もあった。
※一般的に憑依している人間をどうにかしようと考えている霊体は当方へ来る際に拒否反応を示す事が多いのです。
また、今回のケースでは相談者の家系的な神仏問題は無く、純粋な当人の憑依体質・精神的な問題が関与していた。
マイナス思考・精神的に弱い、心根が優しい人は心の隙を作りやすく、憑依されやすい傾向があり、相談者はその双方に該当していた。メンタル面にも多大な問題があったのである。その性格的な面があり、霊感体質・憑依体質へ発展した。
その後の経過【重度の憑依体質】-茨城県20代男性
浄霊を施した後、約2ヶ月間は残像が残る形となった。首や体が無意識に動いたり、時たま人格割れも起こっていた。これは本人に妄想・空想癖があったため、それが憑依とかぶってしまった面があり、なかなか治まらなかった。
しかし、家族のサポートもあり、時間経過と共にその頻度も低下していった。同時に体質改善術が進むにつれ、自分の生活状態も取り戻していった。
結果、1年後には社会生活を送れるまで回復した。
2年間は引きこもり状態は継続したが、その間に本来の自分の目的を自覚して、勉学に対して前向きに頑張る様になった。
時間経過と共にメンタル面も落ち着いていき、妄想・空想癖も完全に消失した。現在は目標に向かって勉学に励んでいる。